壁
会社で頼んでいる弁当が5日連続で味付を変えた唐揚げメインだったアイですこんにちは。
昨日も家族で中華料理を食べに行き、パパ唐揚げ好きだからとママが頼んでくれました。あ、ありがとう。
「ママの唐揚げとどっちがおいしい?」
きくーっ?ここできくーっ?
「ま、ママのかなぁ」
娘もハモっていました。黙って娘の顔を見てうなづきました。娘もうなづきました。
さて、相変わらずバレーボール熱が高い娘が
「パパ、お外でトスあげて」
紙風船ではなく、ゴムボールでアタックしたくなったのでしょう。学校でしなさい。
あいにく私はお酒を少々たしなみすぎ
「パパ、ほら、あれだから」
それを聞いていたママが少しならつきあってあげる
とナイスレシーブ。
パパに見せたかったらしく、少し残念そうな顔をし、でもすごいアタックみせるよっ!と
元気よく「いってきまーすっ!」
不甲斐ないパパを許しておくれ
5分もたたないうちに言い争いながら娘とママがかえってきました。
「わざとじゃないでしょ?」
おーいっおいっおいっ
娘は号泣しています。
訳を聞いてみると、どうやら突き指したようです。
紙風船の感じで全力でアタックしたのでしょう。
一撃で指をやられたのが伺えます。
「ママも突き指さそうとおもってトスしたんじゃないよっ!」
そうでしょう。そうでしょう。
どうするのかなーっと娘を観察していると、ひとしきりソファーの角の所で丸まって、かまってくれるなオーラを出しながら泣いています。
しばらくしてから、手を見せてみ?と言うと
「すごい痛い。骨折れてるかも」と泣きながら言います。
「これはっ!」
!!!!!
焦る娘
「かわいい御手々ですねぇ」
「もうっ!」
また泣き出した。
なんでかなー?なんでやっちゃうかなぁ
「大丈夫、骨折れてたらすんごい腫れだすから、冷やしていたら治るよ」
「どれくらい腫れる?」
「アメリカンドックくらいじゃない」
すぐさまアイスノンをぐるぐる巻きにしだす娘。
そう、バレーボールをやるということは、突き指なんてしょっちゅうあるんだぞっ!
と、思いながら寝ました。
ひとしきり眠り、起きたら娘は言います。
「この指じゃ、ドラクエできないよ」
ガチ勢がすごいボスと戦うときにしか聞けないセリフだなおい。と言う言葉をのみこみ
「じゃあかわいい装備ほしがってたじゃない?あのミツバチのパーカー贈るってどう?パパはカエルね」
これは会心の一撃だったのでしょう
「指治った」と言い出す娘。驚異の回復力です!
アイスノンを勢いよく外しだし
「指がすごく冷たくて気持ちいいー」なんて幸せ満開の笑顔をぶちかましてくるじゃありませんかっ!
パパにっ!まかせとけー!
すぐさま冒険者の広場からカエルパーカーとミツバチパーカーのドレアセットを購入!
メギストリスのドレスアップ屋でまだかまだかとわくわくしながら「パパーまだーっ」ええぃっまてぃ!
送れませんでした。
違うキャラで買った課金装備って送れないんですね。
「指いたくなってきた」
と、アイスノンを巻きだす娘に言えることは一つ
「わざとじゃないんだよ?」
超えられない壁もある。